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[Boston第5回]運転免許取得編

今回は、和田先生が運転免許を取得しに行った際のエピソードを綴ってくれました。

運転免許取得

渡米後しばらくは日本で発行された国際免許証を携帯して車を運転しますが、アメリカに居住(目安は1か月以上)する場合は居住する州の免許を取得しなければなりません。国際免許の期限は1年なのですが、実際、州の免許を取得せず乗り続けた結果、事故か何かで免許の提示を求められた際、国際免許を持っていても無免許運転扱いで裁判所まで出廷したという日本人がいるという話を聞きました。
州によって違いがあるようですが私の住むMassachusetts州では、免許取得のためには免許センターのようなところで実施される筆記試験(日本語問題があります)に合格し、後日自動車学校のようなところで警察官が助手席に乗る車でdriving testを受ける、というのが運転免許取得までの流れです。

渡米して半年くらいが経ち、そろそろ免許取らないとなぁ、と思い筆記試験を受けに行きました。世の中便利になったもので、ボストン留学中に免許を取得した日本人の先輩がブログなどで必要書類や試験問題などを紹介してくれていて、あまり心配することもなく免許センターに向かいました。受付で筆記試験を受けに来たことを告げ、整理券をもらって待合室に行ったところ、、、!車の登録の時に渡米後間もない私にひどい仕打ちをしたあのおばさんが(トラブル編参照)!!!カウンターは15くらいあるので、まさかそのおばさんのところには行かないだろう、と思いながらも不安に待っていると、そのまさかが!おばさんのカウンターの掲示板にぼくの持っている整理券の番号が表示されてしまいました。。。
アメリカ人はたいていフレンドリーで、こういう場合は”How are you doing today?” “How may I help you?”とか、一声かけてくれるのですが、このおばさんはどうも態度が悪く、カウンターに行っても不機嫌そうな表情で無言。筆記試験を受けに来た旨を告げ、必要書類を渡したところDunkin Donutsのコーヒーを飲みながらパソコンで処理開始。このおばさんの英語がまた聞きにくく、何か言われて聞き返すと、春の惨事を思い出す怒りの表情でしゃべってくる。態度は悪い、コーヒー飲みながら仕事はするは、仕事中に自分の携帯を見ているわ、日本だったら絶対文句言ってやるくらいの最悪なおばさんですが、そこまで言う英語力もないし、トラブルを起こしたくないし。。。視覚検査をやり写真を撮ってとりあえず今回は大きな問題が生じることなく事務手続きは終了。別室に移され、おかしな日本語訳がされている筆記試験を受験、先輩方の情報で十分正答できる問題ばかりで無事筆記試験を終えました。

次はdriving test。そしてこのdriving testがなかなかクセモノで、普段車を運転している日本人でも結構driving testで落ちています。その理由は運転技術ではなく、試験英語での指示を聞き取れない、試験官の警察官がイジワル(指示を聞き返しただけで不合格となった日本人がいるそうです)、緊張からくる勘違い、などです。試験には200ドルくらいかかるので絶対落ちたくないんですよね。
ハンドシグナル、3-point turn、縦列駐車、坂道駐車など重要項目は一通り頭に入れいざ試験へ。日本の自動車学校同様、少し大げさに安全確認やミラーの調整を行い準備完了したあと、”Pull over(路上に出なさい)”と言われたのが聞き取れず、アタフタしてしまいましたが事前に確認しておいた「試験で言われる可能性のある英語リスト」を思い返し、発進しようとするも、アタフタ継続しウインカーとワイパーを間違えるという超初歩的ミスを犯してしまい超赤面。慎重になり過ぎてのろのろ運転しすぎたのか、”Speed up!”と言われるなどしましたがその他の課題は無難にクリア。途中試験官の警察官の携帯にメールが来て、返信し始めるなどやる気ないのが見え見え、早く帰りたかったんでしょうね。面倒な縦列駐車とかがなかったのもラッキーでした。
いろいろありましたが何とか合格しました。たかが運転免許の試験でも「合格」は嬉しいものですね。

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