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[Boston第3回]トラブル編その1

和田先生の留学体験記がアメリカから届きました。今回は「トラブル編」です。初めての土地での生活のスタートにはトラブルがつきものです。それが、言葉や習慣の異なる異国の地であるならば、なおさらです。
和田先生、ムチャクチャ困ったのでしょうが、思わず笑いがこみ上げてくる体験記です。2回に分けてお伝えする予定です。

車の保険

車の保険

帰国される先生(S先生)から家や車をすべて引き継がせてもらうことになっており、車の保険の契約手続きも保険代理店に一緒に行っていただきかなり助けてもらいました。代理店で日本から用意していった「無事故証明書」を提出したのですが、「契約に必要なのはこれではなく、免許取得後何年たったかの証明だ」とのこと(もちろんS先生の翻訳)。「そんなものない」というと、それでは「4500ドル払ってもらわないといけない」と!でも何とかS先生に交渉してもらい、何かのデータベースからぼくの免許取得年月日が証明できたので法外な保険料を支払わずに済みました。
留学関連の本には「無事故証明書」が必要と書かれていますが、それに加え免許取得年の証明を持っていくといいようです。

ナンバープレート

ナンバープレート

保険契約の後、車の新規登録、つまり新しいナンバープレートを発行してもらうためWatertownのRegistry of Motor Vehicle’sへ。
S先生から「5,60ドルで新しいプレートがもらえますよ。野球が好きなら、それに少し足せばRed Soxのロゴが入ったプレートにもできます。先生が帰国されるときは外して持って帰ることができるので記念になりますしね」と聞いていました。
順番待ちの整理券をもらって、待つこと30分、ようやく順番が来てカウンターへ。S先生も一緒に来てくれたけど、カウンターのおばちゃんに「関係ない人は外で待ってて」って言われて、嫌な予感。「Red Soxのプレートが欲しい」と伝えると、にこやかに「Sure!」かなんか言ってくれていい感じで手続きスタート、5分ほどしてRed Soxのプレート登場!ところがそのお値段、なんと「580ドル」!!高くても80ドルくらいと思っていたので「なんでそんなに高いの?」と聞く(もちろん片言英語)と、「child, Jimmy, dead, cancer (with 怒り始めモード)」くらいの単語しか聞き取れず、、、たぶん580ドルのうち500ドルくらいはガン関連の寄付かなにかに回されるのだろうと解釈し(一応この解釈は合っていた。Jimmy fundですね。冷静になれば知っている話でした)、「ごめんなさい、お金ないので普通のプレートいいです」と何とか伝えた。おばちゃんはまた一から手続きをし直さないといけないことにかなり怒りながらも、普通のプレートを持ってきて手続きを始め待つことまた5分、、、「550ドル」。全然安くなってない!どうやら税金やらなんやらでこれくらいかかるらしい。この時の手持ちのキャッシュは400ドルくらいで足りない。クレジットカードを出すも「not acceptable」、銀行の小切手を切ろうにも「not acceptable」で「only cash!!」と。困って「友人(S先生)に借りないといけない」と伝えると、怒りMaxで「他にも待っている人がいるんだ!出直して来い!!」というようなことを言われ、もう一回順番待ち整理券をもらうところに連行されました。
S先生に状況をお話し、200ドルお借りして再度順番待ち。ほどなくして、幸か不幸かまた同じおばちゃんのカウンターに呼ばれ、「Sorry」を繰り返してお金を差し出し手続き続行。「日本から来たばかりでうまく話せなくてごめんね」というような言い訳が通じたのか、最後には笑顔でプレートをくれました。
S先生に「先生60ドルくらいって言ってたじゃないですかぁ。exhaustedでしたぁ。」と冗談半分言うと「最初はこういうトラブルが日常茶飯事ですよぉ」、と。。。「こんなの毎日あったら身が持たない」と思いながら、その場でナンバープレートを付け替え、完全に僕のものになった2005年TOYOTA Matrixを運転し帰路につきました。

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