北海道大学病院 救命救急センター | 北海道大学大学院医学研究院 侵襲制御医学分野 救急医学教室

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集中治療

集中治療室

集中治療室の写真

北海道大学病院 先進急性期医療センター(救急科)の特徴は、救急科ながら院内ICU管理に大きく関与している点であろう。先進急性期医療センターのICUは10床のベットを有する。本ICUは救急科だけのICUではなく、約1000床の北海道大学病院で唯一のICUである。本ICUは救急科を中心として、専属のスタッフで管理されているClosed ICUである。1000床の大学病院の唯一のICUである。院内から選りすぐりの重症例が集まってくる。もちろん、成人/小児を問わず、幅広い年齢層が入室してくる。

カンファレンス

カンファレンスの様子

ICUでは、毎朝、申し送りをかねたカンファレンスを行っている。センターテーブルに集まり、1症例あたり10分の目安で、温度版や検査データを提示しつつ、経過と問題点、治療方針などを話し合っている。約2時間に及ぶ濃密な時間である。

定期手術症例

定期的に入室する症例は、心大血管術後症例である。不定期ではあるが、肝移植術後の入室もある。入室症例数でカウントすると、下記のとおり術後定期入室の症例数が多くなるが、定期入室症例の大半は1泊2日で退室していくので、滞在日数としては短い。予定通り行われた、経過順調な症例では、救急科の関与するところは少ない。

院内重症例

救急科として院内ICUに関与する醍醐味は、救急科の症例はもちろんであるが、院内重症例にあると思われる。感染症の重症化、呼吸不全、腎不全、循環不全、意識障害など、様々な理由で、様々な診療科から入室依頼がある。これらの症例を、毎朝のカンファレンスで主治医科の医師とともにディスカッションを重ねながら、治療を行っていく。

ICU入室症例内訳(2012年)