北海道大学病院 救命救急センター | 北海道大学大学院医学研究院 侵襲制御医学分野 救急医学教室

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棟方先生の海外学会報告2025.7.11

昨年度まで大学に在籍し、今年は砂川市立病院で救急研修をされております棟方先生より、海外学会報告を頂きました。
残念ながら写真のない、やや色味にかける内容になってしまいましたが、たくさん勉強された様で、許そうと思います(笑)

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かなり遅くなってしまいましたが、この度2025 Critical Care Congressに参加・発表させていただくという貴重な機会を賜りましたので、そのご報告をさせていただきたく存じます。なお、当方、普段より写真を撮る習慣がなく、今回もこの報告に掲載できるような、常軌を逸していない、まともな写真がないことをどうかお許しください。ちなみに当方、現在(2025年6月)は砂川市立病院で救急・集中治療に従事しています。

この学会集会はSociety of Critical Care Medicine(通称SCCM)が主体となって毎年開催しているもので、世界中の集中治療医およびそのスタッフが各々の施設での新規知見や研究結果を発表する場になります。僕が参加させていただいたのは2025年2月末開催のもので開催地は米国フロリダ州のオーランドというバカンスおよびテーマパークのメッカみたいな場所でした。自分の他に、当科随一のイケメン、吉田先生も参加し、北大からは計二名での参加でした。発表内容については、Chat GPTやClaudeといった現代の売れっ子AIにも引けを取らない圧倒的知識・経験を誇る当科のブレイン:前川先生ご指導の下、自分はECMOのBridge-to-Nowhereの症例報告を発表しました。

手を伸ばせば届く距離にディズニーランドやユニバーサルスタジオがあり、足を伸ばせばビーチリゾートもすぐそこという誘惑しかない魔境で「学会なんか放り出して今すぐ遊びにいきたい!」という気持ちを押し殺して三日間びっちり学会会場にいた当方ですが、頑張ればやっぱり報われるのですね、お陰で多くの学びを得ることができました。僕は特にcritical care ultrasoundの分野に興味があり、そのテーマにまつわる発表をメインに聞いていました。また、日本の集中治療、循環器領域においてはなくてはならないランジオロール(オノアクト®)が米国においてはつい最近officialに使用が認可されたばかりでランジオロールについての発表内容が多かったことは意外で驚きました。

集中治療におけるフロントラインに立つ先生方ばかりが集まるような場でのプレゼンテーションという貴重な機会をいただき、このような機会をくださった前川先生をはじめとする北大救急の先生方に対して改めて感謝するとともに、世界のトップランナーの先生方の話を聞いて改めて普段の臨床や研究に対してやる気の焔が灯った次第です。今後への糧として、日々邁進していこうと思います!あと、追記ですが、今度オーランドへはバカンスで行こうと思いました。