北海道大学病院 救命救急センター | 北海道大学大学院医学研究院 侵襲制御医学分野 救急医学教室

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松本先生の留学体験記(その1)2024.8.19

〜突然のお誘いと準備編〜

医師8年目であった2022年8月のある日、和田先生から急なお誘いを受けました。
「先生、今後どうしていきたい?大学院行くとか、国内留学行くとかどう?」「留学するなら、栃木県に済生会宇都宮病院っていう、今波に乗ってる救命センターがあって、ECMOセンターも併設されているんだよね、そこなんてどう?」
まだまだ腕を磨けると思っていたので、迷わず国内留学を選択し、行きたいと意思表示をしましたが、問題がありました。家族をどうするかです。
過去に湘南で麻酔科をしていた際に単身赴任をしていましたが、それは短期間でした。一方で今回は2年の留学、家族を連れていくのか単身赴任するのか。家族と相談し、ちょうど息子の幼稚園が決まったタイミングでしたし、結局は北大に戻ってくる予定ということで単身赴任が決定しました。
そこからはトントン拍子に話が進み、2023年4月からの国内ECMO留学が決まりました。

済生会宇都宮病院 JR宇都宮駅

2023年1月、挨拶と見学を兼ねての病院見学に向かいました。宇都宮、人生初の上陸ですが札幌から遠いことと言ったら、、、合計で5時間以上の移動距離です。新幹線が札幌まで延びると3時間くらいで着ける計算で、人生で初めて札幌延伸を切望しました。
なんとか到着し、病院見学をしましたが、まずほぼ新築のICU、いろいろな病院で勤務しましたが、1番綺麗で広いICUに驚きました。
そして、カンファのレベルの高さ、この時点ですこし「井の中の蛙」であったのではないかと思いはじめました。しかし、あくまでもお客さんの立場であったので、皆さん優しく接していただき、無事見学が終了し帰路につきました。
北大でやってきて、おかしな診療はしていないと思っていましたが、若干レベルの高さに不安をいだきつつ、春からレベルアップできると期待に胸を膨らまして4月を迎えることとなります。

ぱぱいってらっしゃい

3月下旬、ついに移動の日がやってきました。車を宇都宮に持っていくためフェリーでの移動です。出発前に、戦場に行く兵士を送り出すかのような別れのセレモニーがあり、その後苫小牧港出港へ移動してフェリーで青森県へ上陸しました。
東北自動車道を南下し続けて、ついに宇都宮に到着です。オンラインで契約したので、どこにあるかも定かではないアパートに入り久々の一人暮らしがスタートしました。

フェリーに乗船 フェリーの様子

次はついに業務が開始された2023年4月以降のお話です。