北海道大学病院 救命救急センター | 北海道大学大学院医学研究院 侵襲制御医学分野 救急医学教室

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海外学会報告2024.2.23

本年度のSCCMはアリゾナ州フェニックスで開催され、福井が参加してきたので報告します。

実はフェニックスには大学の時に立ち寄ったことがありまして、今回は2回目の訪問でした。前回は、アメリカをキャンプ旅行中に洗車をしたのと安いモーテルに泊まるためだけの訪問でした。タンクトップに水着だった気がします。まさか自分がスーツを着てフェニックスに来ることになるとは想像もしていませんでした。

空港

日本時間の20日に出国し、ロサンゼルスで乗り換えて同日の夕方にフェニックス入りしました。会場の下見がてらTRAILに乗ってダウンタウンに行きました。正直なことを申し上げますと何もないです。

フェニックスのTRAIL

円安、インフレも相まってちょっと洒落たメキシコ料理屋に行こうものなら4,000円くらいの覚悟が必要です。ですので、小生は毎日ダウンタウンのタコベルでタコスを食べていました。それでもタコスとブリトーを食べて1,500円くらいはします。飲み物はもちろん水です。天性の雨男が存分に実力を発揮し、砂漠の地アリゾナに恵みの雨を連日降らせていました。雨のアリゾナ、ホテルの近くにあったサボテンが自生する植物園にも行けず、すること難民になったことは想像に易いと思います。

学会会場

2日目も例に外れず小雨のアリゾナ。スーツを着て、いざ学会会場に向かいます。3日目に控えた発表の下見も兼ねて他の発表を聞きに行きました。会場には軽食やスタバのコーヒーが置かれており、全て食べ放題・飲み放題でした。大きな会場の中は小さいブースに別れており、そのブースの中で皆発表していました。部分的にしか聞き取れませんでしたが、理解している風な佇まいでブースの外から眺めていました。ただ、馴染みのある分野の内容を話しているので全く理解できないということはありません。もう少し、英語の勉強が必要ですね。

学会会場

3日目、いよいよ発表の日です。七番目の発表でしたが、2名ほど発表者が欠席しており思いの他早く出番が回ってきました。ECPRとCCPRにおける有効な神経学的予後が得られる心停止時間の比較試験について発表してきました。質問は2つ、なぜECPRがそこまで良い結果を出せたのかとECMOの導入場所についてでしたが、一つ目の質問は上手く返せませんでした。ECPRがあまり普及していない背景があるのでしょうか、なぜそんなこと聞くのかなと思っていました。医療も文化があるのだなとしみじみ思いました。

学会発表の様子

緊張しましたが、なんとか自分の席に戻ることが出来ました。
レンタカーを借りていたので、フェニックスの市内を周遊してからラスベガスまで足を伸ばして日本に帰ってきました。

フェニックス市内ラスベガス

知識や英語力など様々な課題が自分の中で見つかり、次はもっと良い発表をできるように頑張りたいと思いました。久々のアメリカと初めての海外学会発表を終え、自分にとってとても良い刺激になりました。また機会があれば積極的に参加して行きたいと思います。