第4回JSICM/TSCCM合同会議(Joint Conference – 2023.7.6)2023.7.12
当科の中嶋先生(市立札幌病院勤務)が国際学会デビューしました。言語の壁に苦戦しつつも、良い経験をしてきた様子です。
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皆さんこんにちは。市立札幌病院救命救急センターの中嶋です。
今回は前川先生にお声がけいただき、バンコクで行われた集中治療学会に参加してきたのでご報告です。
「JSICM/TSCCM合同会議」とは聞き慣れない方もいるとは思いますが、タイ集中治療医学会学術集会との併催という形で、日本集中治療医学会とタイ集中治療医学会が双方の集中治療の発展のために開催するイベントとなります。
前川先生から連絡をいただいたのが4月末。
英語は十分に話せず、海外に行ったのも大学の卒業旅行のみ(その時は友人が何から何まで手配してくれました)という状況で不安も大いにありましたが、何事も経験と思い、せっかくの機会なので参加させていただくことに決めました。
今回発表したのはOHCAとECPRに関する話題です。日本全国で発症しているOHCA患者のうち、ECPR導入の候補者となりえる患者はどれくらい存在するのか、また、ECPR導入候補者の年次毎の1ヶ月生存率を求めて、ウツタインデータでは測定されていない因子(ECPRなどの病院治療)が予後改善に関係しているのか検証する、というものでした。
発表時の様子については後ほど。
参加が決定してからは旅行系youtuberなどの情報をインターネットで収集。2泊3日の強行スケジュールで出発です。
– DAY1 –
なんとか準備を終え、新千歳から羽田で乗り継ぎ、タイのスワンナプーム国際空港に到着。
事前の情報収集で入手した「Grab」という「Uber」のようなアプリを使用してタクシーで何とかホテルに到着しました。
ホテル近くで撮影。無事に到着することに必死すぎてほとんど写真がありませんでした。この日の夕食はパッタイ。土砂降りだったので周りはガラガラでした。エビがとっても美味しかったです。この日は翌日に備え早めに就寝。
– DAY2 –
翌日学会発表日。時差は日本が2時間早く、現地時間で4時に起床。
さすがに手持無沙汰だったので、日が昇ってからはプールサイドで原稿を暗記していました(誰もいなかったので少し泳ぎました)。
その後発表時間より早めに会場へ移動。いくつか講演を聞きながら、原稿の最終確認をして過ごしました。
発表直前の一枚。なんとも言えない表情です。
英語に苦戦しながらなんとか発表を終了。周囲の皆様に感謝です。前川先生にはオブザーバーとして参加していただき、大変心強かったです。
翌日朝には出発予定だったので、最後の夕食は有名なものを食べようと色々調べていたら、宿泊しているホテルから近くのショッピングモールの中に、屋台形式で多くのお店が出店しており、コストパフォーマンスも良いことが判明。向かうことにしました。
写真はカオニャオ・マムアンというデザート。ココナッツミルク風味の甘いもち米に、マンゴーを合わせたものです。タイはどれもご飯がおいしかったですが、中でもこれが一番おいしかったです。
このほかそれぞれのお店でパッタイやカオマンガイ、ココナッツジュースなどを満腹になるまで注文し、合計で500円程度。他のものはそれほど物価の安さを感じませんでしたが、この一帯はお得感がありました。
– DAY3 –
帰国日。朝から空港に出発し、スワンナプーム国際空港→羽田→新千歳で帰国。
羽田空港の検疫探知犬(ビーグル)がとってもかわいかったのですが、お仕事中なので写真は撮りませんでした。
そうこうして自宅についたのは0時前。長旅でした。
旅行記が主になっていましましたが、学会自体も日常の診療へのモチベーションとなる、刺激的なイベントでした。英会話の練習を積みつつ、またこういった機会があれば参加したいな、と感じる3日間でした。
このような貴重な機会を与えてくださった前川先生はじめ北大救急の皆様、また、快く海外学会に送り出してくださった市立札幌病院の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。