ESICM参加報告(土田先生編)2019.11.30
9月28日から10月2日にベルリンで開催されたESICM(欧州集中治療学会)に参加させていただきました。昨年までに引き続き3年連続3回目の参加となりました。
今回は初めて自分の作成した演題で発表することができました。しかし、やはり自分で行った研究なので解析方法などが未熟であり、そこを参加者たちに鋭く指摘されてしまいました。前回までとは違い、質疑応答に難渋してしまいましたが、自分の未熟さを改めて知ることができ、非常に有益な学会参加となりました。また力をつけて参加させてもらおうと思います。
実は今回、自分が成長できたのは学会参加だけではありませんでした。むしろ学会以外での方が大きく成長しました。
1歳と3歳を連れて約1日の移動。借りたwi-fiが不良品だったこと。ベルリン空港でのロストバゲージ。宿泊先アパートの鍵の受け取りができず、雨のベルリンの夜空の下で途方に暮れたこと。
全てが初体験でした。おむつや携帯の充電器がない状態で宿に到着したが、入れない。wi-fiが繋がらない。アパートの管理者にも連絡がとれない。
私と妻は極限状態でした。交際以来経験したことのない、一触即発の緊迫感に満ちたすごい雰囲気だったと記憶しています。
ただ、そんな状況でも、管理者に連絡を取り続けて宿泊室内に導いてくれた地元の人、荷物を取り戻すために親身に動いてくれた空港職員、そして、つらいときにいつもと変わらぬ笑顔を見せてくれた子供たちのおかげで何とか乗り切ることができました。
自分が強くなったと実感しただけでなく、夫婦、家族の絆が深まった良い経験でした。
これらの後の学会参加でしたので、正直なところ半ばどうでもいいような状況で発表に臨んでいました。何があっても乗り切れる自信はありました。英会話の練習も(空港で)済んでいる状態でした。
ベルリン動物園入口
ベルリンは寂しい町でした。タクシーの運転手に観光名所を聞いても「”門”と”壁”それだけだ」と言われました。
結局、”門”にも”壁”にも行くことは無く、学会の合間にベルリン動物園とKaDeWeに行っただけでした。
KaDeWeは素晴らしいデパートでした。ヨーロッパ最大のデパートといわれることもあり、全てのものが揃っているし、料理も私たちの舌に合う大満足のものでした。おもちゃ・ぬいぐるみの質も高く、チョコレートやバターもパリより安価でおいしいです。
動物園のピラルク
KaDeWeのチョコレート売り場
疲弊していたせいか、良い写真がありませんでした。お許しください。
聞くところによると、他の先生方もベルリンでロストバゲージされたようです。
もう行くことはないでしょう。Danke schön Berlin!