早川峰司 救急・集中治療 2015 27巻: 965-972.2016.3.29

【sepsis・SIRS-その常識は正しいか?-】
免疫グロブリン 重症敗血症には免疫グロブリンを投与する
早川峰司
救急・集中治療 2015 27巻: 965-972
医中誌ID:2016086540
論文へのリンク(外部サイト)
http://www.sogo-igaku.co.jp/eshopdo/refer/vid538.html
著者コメント
皆さん、重症敗血症にIVIGは投与されますか?重症感染症に対するIVIGは保険適応がありますが、世界的に見ると、どの程度のエビデンスがあるのでしょう?その辺りを、まとめてみた論文です。因みに、私はIVIGは投与します。
論文要旨
- 敗血症急性期には内因性の免疫グロブリンが低下する。
- 日本国内の多施設非盲検RCTでは、IVIG投与により臨床症状が有意に改善した。
- 624名の成人sepsis患者が対象となったRCTでは死亡率の改善を認めなかったが、人工呼吸器装着期間やICU生存率などは改善した。
- 海外の免疫グロブリンの投与量は非常に多い。
- Surviving sepsis campaign guidelineと日本版敗血症診療ガイドラインでは、推奨内容が異なる。
