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北海道大学病院救急科 ホーム > 早川峰司 救急・集中治療 2014; 26: 1031-1039 & 1040-1049.

業績紹介

早川峰司 救急・集中治療 2014; 26: 1031-1039 & 1040-1049.2015.1.5

photo早川

Damage Control Resuscitation
-重症外傷の凝固線溶異常に対する蘇生のすべて-
2.外傷による凝固線溶異常

Coagulopathy of traumaとAcute coagulopathy of trauma-shock (ACoTS)
-ACoTS側から見た外傷直後の凝固障害の病態-
早川 峰司
救急・集中治療 2014; 26: 1031-1039.

外傷による凝固線溶異常の病態 -線溶亢進型DIC-
早川 峰司
救急・集中治療 2014; 26: 1040-1049.

論文へのリンク(外部サイト)

http://www.sogo-igaku.co.jp/eshopdo/refer/vid530.html

著者コメント

「重症外傷の凝固線溶異常に対する蘇生」の特集で、2つの記事を書かせて頂きました。1つは、欧米から発信されている「coagulopathy of traumaとACoTS」について、彼らの理論をそのままに解説してみました。2つ目として、我々が主張している病態(線溶亢進型DIC)に関して、ACoTSに反論しつつ記載しました。
2つの記事を合わせて読んで頂ければ、ACoTS理論の矛盾点が明確になり、我々が主張している病態について、ご理解いただけると思います。

論文要旨

-ACoTS側から見た外傷直後の凝固障害の病態-

  • 欧米からは、外傷直後の凝固障害はcoagulopathy of traumaとACoTS(acute coagulopathy of trauma-shock)として説明されている。
  • coagulopathy of traumaは組織損傷とショック、血液希釈、低体温、アシデミア、炎症の6つの因子が影響して形成される、外傷直後の凝固障害の総称である。
  • ACoTSの主軸は、プロテインC活性化による抗凝固反応と線溶亢進であると説明されている。

-線溶亢進型DIC-

  • 外傷における可溶性トロンボモジュリンの増加は血管内皮細胞傷害の結果であり、生体内での抗凝固能は低下している。
  • 外傷直後にはPAI-1(plasminogen activator inhibitor-1)の著明上昇は認めない。
  • 外傷直後には全身循環中に凝固活性化因子が存在している。
  • アンチトロンビンの低下などによる凝固制御不全を認める。
  • 線溶亢進は、acute release of t-PAと二次線溶の亢進が混在している。

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