A. Semba, T. Sato, T. Tsuchida. Internal Medicine 2022 Vol. advpub2022.3.7

The Moment of Left Ventricular Free-Wall Rupture
A. Semba, T. Sato and T. Tsuchida.
Internal Medicine 2022 Vol. advpub
doi: 10.2169/internalmedicine.9206-21
論文へのリンク(外部サイト)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_9206-21/_article
著者コメント
急性心筋梗塞から左室自由壁破裂に至り、急死した症例の報告です。今回の報告では循環器内科の佐藤友哉先生、救急科の土田拓見先生にご協力して頂きました。初めての論文投稿で右も左もわからない中、先生方の甚大なるご協力のおかげで世間へ報告することができ、大変感動しております。今回のこの様に診療科の垣根を超えた研究を行うことができ、各診療科のスペシャリストの考えを取り入れることができるのは、非常に素晴らしいことだと感じました。今回の論文投稿の楽しさを忘れぬうちに、今後もたくさんの研究をしていけたらと思っています。
論文要旨
既往のない72歳の女性が心停止で救急要請となり、来院前に自己心拍再開し、発症から50分経過した状態で搬入された。来院時の血圧は199/107mmHgで洞性頻脈を呈し、心電図ではST上昇がみられていた。心臓超音波検査では、左室の側壁運動の低下を認めた。大動脈解離を除外する目的で造影CTを撮像した。単純CT撮像後に突然血圧が低下し、心停止に至った。ブローアウト型の左室自由壁破裂は突然発症し、予後不良となる。本症例ではブローアウト型左室自由壁破裂の瞬間を造影CTで捉えた非常に稀な画像である。