北海道大学病院 救急科 | 北海道大学 大学院医学研究科 侵襲制御医学講座 救急医学分野

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北海道大学病院救急科 ホーム > Azuhata T, Hayakawa M, Clin Appl Thromb Hemost. 2020 Jan-Dec;26:1076029620912827.

業績紹介

Azuhata T, Hayakawa M, Clin Appl Thromb Hemost. 2020 Jan-Dec;26:1076029620912827.2020.5.17

photo早川

Supernormal Antithrombin Activity Is an Independent Predictor of In-Hospital Mortality in Patients With Sepsis: A Retrospective Observational Study.
Azuhata T, Hayakawa M, Maekawa K, Komatsu T, Kuwana T, Kawano D, Nakamura K, Kinoshita K, Wada T, Tanjoh K.
Clin Appl Thromb Hemost. 2020 Jan-Dec;26:1076029620912827.
doi: 10.1177/1076029620912827.
PMID: 32299224

論文へのリンク(外部サイト)

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/1076029620912827

著者コメント

J-SEPTIC DIC studyのデータ解析です。First authorは元日大板橋 救急の小豆畑先生。小豆畑先生の着眼で、ずいぶん前に方向性は決まっていたのですが、、、小豆畑先生の御多忙により、塩漬けになっていました。ただ、あまりにも興味深い視点だったので、協力させて頂いて、今回のacceptとなりました。
敗血症では、AT%が低下すると予後が悪いことが知られていますが、AT%が100%を超えるような症例でも、予後が悪いと言う、驚きの内容です。

論文要旨

敗血症患者ではAT%が異常高値なことはまれである。本解析では、AT%が異常高値の患者群の予後を検討した。
患者をAT%低値(≦70%)、正常(70-100%)、異常高値(>100%)の3群に分け、患者背景と予後を比較した。異常高値群は、重症敗血症の3%とまれではあったが、その院内死亡率は正常群よりも高値であった。AT%の異常高値は、APACHE IIスコアなどで調整した後も院内死亡に対する独立した予測因子であった。