業績紹介

吉田知由 日本集中治療医学会雑誌 2015 22巻: 519-522.

ゾニサミド使用後に高体温を呈した2例
吉田知由, 早川峰司, 本間多恵子, 小野雄一, 和田剛志, 柳田雄一郎, 澤村淳, 丸藤哲
日本集中治療医学会雑誌 2015 22巻: 519-522.
医中誌ID:2016107057

photo吉田

論文へのリンク(外部サイト)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/22/6/22_519/_article/-char/ja/

著者コメント

小児領域ではゾニサミド(エクセグラン®)による体温上昇は割と有名なようですが、成人では珍しいようです。今回外傷後の成人症例で、抗けいれん薬としてゾニサミドを使用後に発汗減少を伴う高体温を呈した2例をまとめました。

論文要旨

2例とも20代の男性で、既往は特にありません。頭部外傷後のけいれんに対してゾニサミドを300mg/dayで使用したところ、発汗低下と高体温を認めました。炎症反応上昇などの感染徴候はなく、ゾニサミド中止後は速やかに解熱しています。
発汗低下の原因はまだわかっていませんが、ゾニサミドがアクアポリンの機能異常を引き起こすという説が有力なようです。
成人症例でもゾニサミド使用後に原因不明の体温上昇を認めた際はゾニサミドの減量もしくは中止をご検討ください。