業績紹介

Ono Y, Resuscitation. 2016;107:65-70.

The response time threshold for predicting favourable neurological outcomes in patients with bystander-witnessed out-of-hospital cardiac arrest.
Ono Y, Hayakawa M, Iijima H, Maekawa K, Kodate A, Sadamoto Y, Mizugaki A, Murakami H, Katabami K, Sawamura A, Gando S.
Resuscitation. 2016 Oct;107:65-70.
doi: 10.1016/j.resuscitation.2016.08.005.
PMID: 27531022

photo小野

論文へのリンク(外部サイト)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27531022
http://ac.els-cdn.com/S0300957216304051/1-s2.0-S0300957216304051-main.pdf?_tid=196be5e4-9993-11e6-a688-00000aacb360&acdnat=1477276954_336f232e613b2c28c8826e6c7fdeb858

著者コメント

救急覚知〜救急隊現場到着までの時間は短いのがよいのは当たり前ですが、具体的にどの程度の時間ならよいのでしょうか?一番時間がシビアに反映されると思われる心肺停止症例で検討してみました。過去には生存率を研究した論文は散見されますが、神経学的予後について検討したものは私の知る限り初めての論文ではないかと思われます。バイスタンダーCPRの効果も検討していますので興味のあるかたは読んでみてください。

論文要旨

【目的】発症目撃ありの院外心肺停止患者における神経学的予後を予測しうるresponse time(消防覚知から現場到着までの時間)の閾値を検討する。
【方法】日本のウツタインデータ(2006年〜2012年)を使用し、発症目撃ありの症例に限定して後ろ向きに解析した。閾値を検討するため、統計方法はCARTs(classification and regression trees)分析、及びROC(receiver operating characteristic) curve分析を用いた。CPC(cerebral performance category)の1、2を神経学的予後良好として検討した。
【結果】CARTs分析、ROC分析とも神経学的予後良好と関与しうるresponse timeは6.5分であった。さらにバイスタンダーCPRのあった症例に限定して解析した結果、両分析ともresponse timeは7.5分となり1分延長した。
【結果】発症目撃ありの院外心肺停止患者における神経学的予後良好を予測するresponse timeの閾値は6.5分であり、バイスタンダーCPRの実施はその閾値を1分延長させた。