業績紹介

Nakahashi S. J Crit Care. 2013; 28: e1-5.

Effectiveness of end-expiratory lung volume measurements during the lung recruitment maneuver for patients with atelectasis.
Nakahashi S, Gando S, Ishikawa T, Wada T, Yanagida Y, Kubota N, Uegaki S, Hayakawa M, Sawamura A.
J Crit Care. 2013 Aug;28(4):534.e1-5.
doi: 10.1016/j.jcrc.2012.11.003
PMID: 23337480

photo中橋

論文へのリンク(外部サイト)

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23337480
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0883944112004406

著者コメント

人工呼吸患者の無気肺に対するlung recruitment maneuver (RM) 中の呼気終末肺容量(EELV) 、P/F比、及びこれらの相対変化率を検討したphysiologic studyです。
(中橋さんは、当センターの理学療法士でした。本論文は、当センターでのお仕事をまとめられたものです。)

論文要旨

目的:Lung recruitmentmaneuver (RM) における呼気終末肺容量 (EELV) 相対変化率は、P/F比の変化指標となり得るか検討した。
方法:無気肺を合併した人工呼吸器装着患者21例を対象とし、間欠的に最大吸気圧を45,50,55cmH2Oと上昇させる形でRMを施行した。各吸気圧でのRMの効果をEELVとP/F比、及びその相対変化率(Δ)にて検討した。ΔEELVのP/F比改善 (ΔP/F比≥15%) 予測能評価は、受信者操作特性曲線の曲線下面積 (AUC) を用いた。
結果:RMはEELVとP/F比を改善させた(EELV: 1157±344 vs. 1469±396mL, P/F ratio: 250±99 vs. 320±92)。ΔEELVは、ΔP/F比と強い相関関係を示し(ρ=0.73,P<0.01)、P/F比改善 (ΔP/F比≥15%) 予測についてはAUC: 0.93 (P<0.01)であった。
結論:間欠的・段階的に吸気圧を上昇させるRMにおいて、EELV相対変化率はP/F比改善指標となり得た。