業績紹介

Hayakawa M. J Intensive Care. 2013; 1: 12.

Effects of epinephrine administration in out-of-hospital cardiac arrest based on a propensity analysis.
Hayakawa M, Gando S, Mizuno H, Asai Y, Shichinohe Y, Takahashi I, Makise H.
Journal of Intensive Care 2013, 1:12.
doi: 10.1186/2052-0492-1-12

photo早川

論文へのリンク(外部サイト)

http://www.jintensivecare.com/content/1/1/12

著者コメント

札幌市のウツタインデータを用いてアドレナリンの効果を検証した論文です。この論文を投稿して、rejectされて、別の雑誌に投稿して、、、とやっているうちに、あの論文が出たのです(http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1105081)。
心停止時間が長いと、CPRを行う時間(CPR time)が長くなるわけで、アドレナリンを投与する機会も増えるわけで、、、でも心停止時間が長くなると、当然予後が悪くなるので、、、心停止時間を考慮する必要があると思うのです。
現在、全国ウツタインのデータでの解析結果を投稿中です!!

論文要旨

【背景】アドレナリンはCPRに長らく使われてきたが、病院前でのアドレナリン投与に管する評価は定まっていない。今回、心肺蘇生の実施時間(CPR time)も含めたpropensity analysisで、院外心停止患者に対するアドレナリン投与の効果を検証した。
【方法】2007年から2009年に発生した633名の発症目撃のある心原性院外心停止患者を対象とした。自己心拍が早いとアドレナリンが投与される機会が少ないというバイアスを除くため、心肺蘇生時間(CPR time)をpropensity scoreに組み入れて検討した。
【結果】propensity score matching後の検討では、自己心拍再開率はアドレナリン投与群で高かった(27% vs. 13%, p = 0.002)が、神経学的予後良好の比率には差を認めなかった。心停止から初回のアドレナリン投与までの時間で調整すると、アドレナリン投与の神経学的予後良好に対するオッズ比は0.917 (95% CI: 0.850 - 0.988, p = 0.023) per minuteとなった。
【結語】病院前のアドレナリン投与によって自己心拍再開率は増加した。早期のアドレナリン投与により、神経学的予後の改善の可能性がある。